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特別講演会「最近の臨床試験方法論:ベイズ流アプローチ」  [主催:スタットコム株式会社、共催:東京大学生物統計情報学講座/統計数理研究所医療健康データ科学研究センター]

Description

★タイムテーブル(講演順番)が、一部変更となりました★(2019年9月2日)

英国王立統計学会前会長 デビット・シュピーゲルハルター卿をお招きして、ベイズ手法の臨床試験への適用について、ご講演をいただきます。また、京都府立医科大学大学院医学研究科 教授 手良向聡先生、東京大学大学院医学系研究科生物統計情報学講座 准教授 平川晃弘先生に、近年の臨床試験におけるベイズ流アプローチについてのご講演をいただきます。
司会は、弊社会長 大橋靖雄(中央大学理工学部人間総合理工学科 教授/東京大学名誉教授)が務めさせていただきます。


【講演会開催に寄せて】
大橋 靖雄(中央大学理工学部人間総合理工学科 教授/東京大学名誉教授)

このたび医学統計学の泰斗D.シュピーゲルハルター卿をお招きして、ベイズ統計と臨床試験のセミナーを開催することとなりました。ベイズ統計学についてはまだ十分理解されていない方も含め、臨床試験に関しご関心をお持ちの方々に広くご参加をお勧めいたします。この分野とくに応用面において日本をリードされておられる平川先生、手良向先生にもご講演をいただけます。これらご三方の講演が理解しやすいよう、ベイズ統計の基本的な概念と歴史的展開、臨床試験に限らない医学分野の応用について大橋が入門的な解説をいたします。
 さて昨年まで英国王立統計学会の会長を務められておられたシュピーゲルハルター卿は、現在最も優れた統計家の一人であられ、AI的発想の統計学への導入、ベイズ統計学の臨床試験への積極的な応用(得られた試験結果の解釈や中間解析への応用など)、世界で最初のベイズ統計解析のフリーソフトBUGSの開発など、極めて先駆的な業績をあげられた研究者です。一言でいえばセンスが良い、につきます。英国の辛辣なある統計家に(1980年代半ばでした)英国の統計家の能力・業績を質問したときの会話です(誹謗中傷にならないよう一部頭文字にしました):
 「日本では有名なProf.A? 新しいことは何もしていない。」「臨床試験で有名なProf.P?Prof. Aのbad copyだ。」「最高の統計学者?D.コックスに決まっておる。」「若手では?シュピーゲルハルターだよ。」
 今回の講演では、「熱狂的にとりあげられているもののまだまだ応用は限定的な」ベイズ統計の臨床試験応用について、自らが貢献されてきた発展の過程をレビューし、「個別化医療」にベイズ流思考が最適であることを議論していただけそうです。今から楽しみです。

※各講演者の演題及び要旨を追記しました。(2019年8月14日)

※「講演会に寄せて」を追記しました。(2019年8月26日)


日時:  2019年9月3日(火) 14:00~17:30(受付開始13:15)
会場:  東京大学医学部教育研究棟14階 鉄門記念講堂
主催:  スタットコム株式会社
共催:  東京大学大学院医学系研究科 生物統計情報学講座
     統計数理研究所 医療健康データ科学研究センター
定員:  約200名
参加費: 一般(企業)       5,000円
     アカデミア(大学、病院等)3,000円

【注意】チケットのお申し込みは、
    おひとり様につき「一般か、アカデミアのいずれか1枚
でお願いいたします。
    (どちらも選択できるようになっていますが、いずれか1種でお願いします。)

※ シュピーゲルハルター先生の講演は英語で行われます。
※ 参加については、本ページよりチケットを取得してください。
※ 申込方法、お支払い方法は、Pietix掲載の方法に準じます。
  (申し込みには、Peatixへの会員登録が必要です)
※ 申込後にキャンセルをされたい方は「主催者へ連絡」ボタンからお知らせください。
※ 一旦キャンセルされたチケットは無効です。
  (参加の場合は再度チケット取得手続きをお願いいたします)
※ 領収書は、Pietixの「領収データ」をご利用ください。

※ コンビニ支払を選択された方は、振込期限にご注意ください。
※ その他、お問い合わせは、「主催者へ連絡」からご連絡下さい。
※ 本特別講演会は、共催者の統計数理研究所医療健康データ科学研究センターにおける公開講座となっております。


【タイムテーブル】


13:15 受付開始
14:00 開会 
    大橋 靖雄 先生(中央大学理工学部人間総合理工学科教授/東京大学名誉教授/スタットコム株式会社取締役会長)
14:30 手良向 聡 先生(京都府立医科大学大学院医学研究科教授)
    「医療現場で必要とされているベイズ流意思決定」
15:00 平川 晃弘 先生(東京大学大学院医学系研究科生物統計情報学講座 特任准教授)
    「バスケット型臨床試験におけるベイズ流アプローチ」
15:30 休憩 (15分)
15:45 デビット・シュピーゲルハルター卿  Professor Sir David Spiegelhalter
   (ケンブリッジ大学教授/Chairman of the Winton Centre for Risk and Evidence Communication )
    「Bayesian Approach to Clinical Trials: Historical Perspective and Future」
17:15 質疑応答
17:30 終了


【各講演について】

『バスケット型臨床試験におけるベイズ流アプローチ』
 平川 晃弘 先生(東京大学大学院医学系研究科生物統計情報学講座 特任准教授)
 
 がん領域のバスケット試験では,特定のバイオマーカーや遺伝子異常を有する複数のがん種に対して,それに対応する分子標的薬の治療効果をがん種別,又はがん種横断的に評価する.一般に,あるがん種で有効性が認められた場合,他のがん種での有効性を期待する.つまり,バスケット試験では,有効性の関連性を期待し,そのエビデンスを有効活用することを考える.具体的には,2つのアプローチがある.一つは,中間解析でがん種間に有効性の均質性が認められた場合,それらのがん種を併合し,有効性評価を行う方法である.もう一つは,がん種間の有効性の均質性を統計モデルに組み込み評価する方法である.がん種間の有効性の均質性をモデル化する方法は,異なるがん種から得られる情報を共有することができ,モデルが正しい前提では関心の推論の効率を上げ,より少ない患者数で結論を得ることができる.近年では、階層ベイズモデルやExchangeability-Non-exchangeability(EXNEX)モデルの利用が期待されている.本発表では,これらの方法のいくつか紹介すると共に,その適用事例を示す.


『医療現場で必要とされているベイズ流意思決定』
 手良向 聡 先生(京都府立医科大学大学院医学研究科教授)
 
 長年、医療現場に近いところで仕事をしていると、主に外科系の先生方から、ある時期に手術手技の方法を改良して成績が向上している(または、あまり向上していない)と感じるが、これをどのように検証すればよいか、という相談を多く受ける。保険適用などを目指すには、観察研究データのみでは弱いので、前向きに検討したいという要望も増えている。このようなケースは単群・2値評価項目のデザインが多く、ヒストリカル対照データが存在し、事前情報が存在する場合もある。そこでは、複雑なモデルを必要としないベイズ流の方法(共役解析)が役立つ可能性がある。
 本講演では、事例を紹介し、その際に用いるベイズ流予測検出力に基づく標本サイズ設定および中間モニタリングの方法などを解説する。


『Bayesian Approach to Clinical Trials: Historical Perspective and Future』
 デビット・シュピーゲルハルター 先生(ケンブリッジ大学教授)
 
 Bayesian statistical methods enable efficient learning from data using formal probabilistic reasoning. For many years researchers have argued that Bayesian methods are appropriate for the design and analysis of clinical trials, as they allow full use of all available knowledge in drawing conclusions about the efficacy and safety of new treatments. In spite of this enthusiasm, practical applications have been limited. I will review what progress has been made, and argue that the search for ‘personalised medicine’ is ideally suited for Bayesian thinking.


★Professor Sir David Spiegelhalter(Brief Biography)★

Professor Sir David Spiegelhalter is Chair of the Winton Centre for Risk and Evidence Communication in the University of Cambridge, which aims to improve the way that statistical evidence is used by health professionals, patients, lawyers and judges, media and policy-makers. He advises organisations and government agencies on risk communication and is a regular media commentator on statistical issues, with a particular focus on communicating uncertainty.

His background is in medical statistics, particularly the use of Bayesian methods in clinical trials, health technology assessment and drug safety. He has over 200 refereed publications and is co-author of 6 textbooks, as well as The Norm Chronicles (with Michael Blastland), Sex by Numbers, and The Art of Statistics. He works extensively with the media, and presented the BBC4 documentaries “Tails you Win: the Science of Chance” and the award-winning “Climate Change by Numbers”, and in 2011 came 7th in an episode of Winter Wipeout* on BBC1.

He was elected Fellow of the Royal Society in 2005, and knighted in 2014 for services to medical statistics. He was President of the Royal Statistical Society for 2017-2018.

He is @d_spiegel on Twitter, and his home page is
http://www.statslab.cam.ac.uk/~david/



*Winter Wipeout・・・英国の視聴者参加型のスポーツエンターテインメント番組。


Updates
  • イベント詳細情報を更新しました。 Diff#468094 2019-09-02 01:37:36
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Tue Sep 3, 2019
2:00 PM - 5:30 PM JST
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Venue
東京大学鉄門記念講堂(教育研究棟14階)
Tickets
一般 SOLD OUT ¥5,000
アカデミア SOLD OUT ¥3,000
Venue Address
東京都文京区本郷7-3-1医学部教育研究棟 Japan
Organizer
【スタットコム】講演会・シンポジウム
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